まるごとの「ある」を感じる
目の前にあるものに意識を向けなければ
興味を持たなければ
それはないのと同じ。
何も感じないし、
漠然とした風景となってしまう。
たとえば、美しく咲いたばかりの花に目を向けることはあっても
咲き終わった花に目を向けることはあっただろうか?
花が終わり、
そこでは次の準備が始まっているし、
枯れ落ちた葉っぱのそばで
別のいのちが生きている。
あらゆる段階のすべての美しさを感じてみる。
そこに存在することのすべて、
まるごとの、「ある」を感じてみる。
なくなったように見えても
いのちは連なり、そこにある。
でも、感じなければ
そこには「ない」のと同じ。
「ある」ということは振動すること。
共に振動することで、
そこに交流、交歓がおきる。
共鳴や刺激や反発や変化が起きる。
たとえそれが心地よくないものだとしても。
反応しているということは
振動しているということ。
それが共に生きているということ。
そして、共にあらたないのちの響きを創り出すこと。
多様性を喜ぶということ。
まるごとの存在を感じながら。
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