子供の生きにくさはどこから来るのか

宮城県自死遺族支援連絡会シンポジウムに参加。

 

その中で奈良女子大学名誉教授の浜田寿美男先生の
「子供の生きにくさはどこから来るのか」という講演を聞きました。

 

素晴らしかった!

こんな風に考えている先生が多くなって
社会がそれに伴って変革していったら
絶対みんなずっと幸せになるのに!!

 

 

人間はプレゼントが出来る生き物。

つまり、自分の力を使って相手に喜んでもらうことを喜べる生き物。

 

 

昭和の時代以前は子供達の生きるカタチが
家庭の中で仕事をしたり(お手伝いをしたり)して
自分の価値を実感出来た。

かつては身につけたものを自分達の生活(広義)の中で生かすことで
新しい世界が広がり、味わえた。

 

それこそが実質的な学びの意味だった。

 

それが今は学びがテストと数値で結果を出すと言う制度的意味になってしまい、
その錯覚の渦に巻き込まれ抜け出すことが出来なくなっている。

 

 

 

またいじめの問題も1対1であれば相手の痛みも感じられるのに、
1対多になることによって、人が遊びの材料としか見えなくなり
「笑い」を共有して本来持っている感覚が麻痺してしまっている。

 

 

近頃やたら発達障がいという言葉でくくられてしまうことが多いけれど
もともと私達は自然の一部であり多様性があるのがあたりまえ。

 

障がいという名前で分けてしまうことによって
ちょっとややこしい人と付き合うソーシャルスキルを失ってしまう。

 

 

先生が出して下さったエピソードが感動的だった。
それは

自閉症の子供が普通学級で学んでいて、
お母さんが学校に行った時にたまたま子供が同じクラスの女の子を噛んでしまったという。

その時お母さんがあわてて怒ったら
小学1年の女の子が「おこらんといて。噛むのはこの子の言葉だから」と言ったという。

 

 

その女の子はちゃんと自閉症の子のことを理解し
コミュニケーションをとっていたんだろうな~。

 

 

私達は一人一人違っていて、それぞれが個性であり
得意不得意があり、上下もない。

みんながまぜこぜで、それぞれの個性を受け入れて
得意なことで誰かのために役に立って喜んでもらえる社会になったら素晴らしいなぁ。

 

 

 

さて、シンポジウム第2部は自死遺族支援連絡会の各団体からの活動紹介でした。

東北希望の会の代表珠ちゃんこと前川珠子さんからも活動報告がありました。

 

珠ちゃんは今年で代表をやめるのですが、
珠ちゃんや私がめざしている社会はまさに多様性を祝福出来るまぜこぜの社会。

 

本当にみんながみんなの素晴らしさ
いのちの尊厳を大切にして喜びとともに生きられる地球になったら
戦争だって、飢餓だって、過労死だって、自死だってなくなると
私は信じています。

 

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