感情が空間に満ちる。言語造形 オイリュトミー公演

前回も言語造形のことを書いたので、その続き?
おひさまの丘宮城シュタイナー学園で行われた
言語造形とオイリュトミー公演「山月記」に行ってきた。

 

まず最初は諏訪耕志先生による「外郎売」
芝居の練習としてよく扱われるもので、
私も大学の放送会に所属していた時に
何度も口にしていた。

 

歌舞伎18番からのものだそうだけど、
大学時代は単に滑舌の練習になるというだけで
何も考えず暗唱して口に出していただけだったな~。

 

それが諏訪先生が語ると
外郎売がまさにその場にいて
生き生きと口上を述べている姿を感じられる。

 

なんという違い。
そうだよな~。
本来はこういうものだもんな~と、しみじみ思う。

 

そして、いよいよ「山月記」
詩人になれず、虎になってしまった男の物語。

 

言語造形は諏訪耕志先生

オイリュトミーは越中捧(えっちゅうたすく)さん

ピアノは山本恵美さん

 

秀才でで役人になるも、自尊心が高くて仕事を辞め
志を持って、人との関りを絶ち詩作に打ち込むが
結局思うようにならず、再び地方官吏となるが、絶望。
気づくと彼は虎になっていた。

 

 

純粋な想いや夢を抱きながらも、
私達の中に潜む闇。魔。

自分自身であるということ。

 

 

「狂気とは、理性を忘れた人が陥るのではありません。
理性しか信じられなくなってしまった人に襲いかかってくるものです。」
という言葉が心に残る。

 

 

男の心、感情が、
言語造形によって、オイリュトミーによって、
その息遣いとともに空間に満ちていた。

 

 

ピアノの音も、音が出る前から鳴っていて
静にそこに入って行って、やがて空間に浸透していく。

 

 

内なる世界が、そこに広がって、
終わった後、しばらく誰も言葉を発することが出来ず
立つことも、出来なかった。

 

 

そしてその響きは終わった今も
自分の中に残っている。

 

 

これが、体験。ということなのだな。

 

 

アントロポゾフィーとは
アントロポスとはギリシャ語で人間をあらわしていて
そこにソフィー(叡智、知ること)が組み合わさったもの。

 

 

人を知るとは、
本当に奥深くて、切なくて、愛しい。

 

 

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